2010年3月9日火曜日

ホンダCRーZ

僕はこのクルマが発表された時、昔のCR-Xを思い出した。
コンセプトがよく似た感じだからか、カタチが似ているからか。
CR-Xはデビューの時のコンセプトはエコカーだった。ところが
そのコンパクトボディにとてつもないエンジンを積んだことから
スポーツカー仲間に入ることになった。
黒のボディをしたCR-Xは当時、ゴキブリというあだ名がつくほど
俊足だった。4人乗りなんだけど、後ろ座席は、カタチだけで
1キロ走ると参るからワンマイルシートって言われるくらいの
とてつもないクルマだった。
鈴鹿サーキットでのレースを見に行くと必ず、この
CR-Xが先導車だったこともありとっても憧れでもあった。
でも、早いというだけで、実用車的な要素の少ない
CR-Xは、シビックに比べてあまり売れなかった。
そんなCR-Xを背景に今回、CR-Zがデビューした。
どうなんだろうね。ハイブリッドでエコカーのようだけど、
スポーツカー的な要素も含んでいるみたい。
ホンダらしいと思うけど、僕はCR-Xの方が好きだな。















2010年3月8日月曜日

dddギャラリー

北川一成
独特であると同時にどこか人なつっこい造形と、徹底して細かなニュアンスやテイストまで追求した印刷表現とで、独自の世界観を創り出す北川一成氏の登場 です。ものごとの合理化や概念化、そして近年におけるコンピュータへの依存の拡大、これらによって引き起こされた人間力の低下に警鐘を鳴らします。
人間の意識の伝達とは、共通認識の成立と崩壊の繰り返しであり、意識の共有とともに感じる「違い」のその狭間、また無意識や意識のすき間にこそ創造の源 泉がある。そしてこのような個々の感性や直感といった人間力が概念化と伴って身体に作用することが大事である、という考えのもと、本展のインスタレーショ ンは、来館者の身体に働きかけ、「意識に隠れたもやもやとした見過ごされたものや意識のすき間にある余白あるいは気配を発見する」ことをねらっています。
また、作品にはそれぞれ作者の意図があるものですが、この意図とは別に、それを見た人が違う意味を感じてもいいはずです。多様性、個性が謳われる一方 で、現実社会はそれらを否定するように動いていると感じられる今日。今回の展示空間は来館者の多様な解釈を受け入れます。「体感する人は自由で多様である べきです。違いの中から共通認識を探りあてたり、また共通認識だと思っていたことが崩れたりするでしょう。その体感の経験が身体に蓄積されます。これらの 蓄積された量がいずれ時をもって創造の源泉となることと信じています。(北川)」
クリエイティブを生業とする人にとってはもちろん、そうでない人にとっても、本来的な人間としての豊かさや自由さを再確認できる場となるでしょう。(dddギャラリーより引用)

の企画展が3月23日から始まります。
それに伴いギャラリートークが23日(火)16時から開催されます。
参加希望のレッスン生はお早目にご連絡ください。

2010年3月1日月曜日

森村泰昌展・なにものかへのレクイエム:東京都写真美術館

私達は、戦場の頂上に旗を掲げます

意気揚々たる、勝ち誇る旗ではありません
一枚の薄っぺらな画用紙 平々凡々たるカンバス
私の旗は 白い旗です
見上げれば、宇宙の風 見下ろせば、戦える大勢の人々
宇宙の風と戦いの影がせめぎあう 地球の頂上に立ち
あなたなら どんな形の どんな色の どんな模様の旗を掲げますか
(新作映像作品《海の幸・戦場の頂上の旗》より)

80年代から一貫して、名画の登場人物や映画女優などに自らが「なる」変身型セルフポートレイトの写真作品を手がけてきた美術家・森村泰昌。本展では、森村が「20世紀の男たち」に扮する新作シリーズ<なにものかへのレクイエム>を完全版でご紹介します。

20世紀は男たちが建設し、争い、破壊してきた歴史であるにもかかわらず、21世紀の現代では急速に「男性的なるもの」の価値が忘れ去られようとしています。森村泰昌はかつて<女優>シリーズで、映画という「フィクション」のなかで輝きを放つ20世紀の女たちの世界を表現しました。<なにものかへのレクイエム>シリーズでは、森村は「男性的なるもの」の輝きを求めて、政治や戦争、革命という「現実」の世界、20世紀を記録したシリアスな報道写真の世界に取組んでいます。<美術史の娘><女優>シリーズと過去に発表した作品のなかで、女性に「変身」するイメージが強かった森村泰昌。「男たち」になることは、自らの身体を 媒介にして性を自由に超越し、「私」の可能性を追求するセルフポートレイトの新たな挑戦でもあります。
(東京都写真美術館のサイトより抜粋)

日本兵に扮する森村泰昌さんが最後に「あなたは何の旗を掲げるのか」と観客に
問いかけます。それは今現代社会におけるあなたの「旗」を問い詰めたようなものです。
ぜひ、ご覧ください。